運転手をしていて感じていたこと③

運転手をしていて感じていたことの続き

パート➁では、運送会社の特異性いうもんを語らせてもらったわけやけど、
今回は、運送会社の給料体系について話そう。

*ここで出てくる歩合制の会社とは、基本給に運賃の歩合給がプラスされる給料体系の会社のことです。
昔は運送会社の給料は歩合制の会社が多かったのや、だから積み込み待ちなんてモノは、早かろうが遅かろうが給料に全く反映されないわけや。

歩合制のメリットといえば、会社にもよるが段取り良く仕事をこなしたら早く家に帰れるなんていうのがポイントかな。
運転手を始めたころ勤めてた会社は、当時は景気が悪かったのもあるが仕事が薄いと

朝から宵積みして
10時には家に帰る

なんてことが頻繁にあったので、お昼は「いいとも」を家で見たり
昼間っから酒を飲んだりしてたんや。

一日の勤務時間たった2時間!!

ただ、人間てな物は自分勝手な生き物で、早く帰れた時は嬉しいが、
積み込み待ちが長い日は、歩合給だから

こんなに待っても
残業が全つかない。

なんて、不平不満が出る始末

つまり、デメリットは、いくら仕事が長引こうが給料に反映されないから
段取りというか、結局は要領がええ奴が稼げるわけや。

簡単には、ええ仕事が当たる奴は稼げるいうことやわ。

もっと具体的にいうと、古株運転手であったり、配車マンに好かれている奴なんかは運賃が良かったり、早く荷卸しが完了出来たりなんて仕事が回ってくるわけや。

当然、運賃が良ければ給料に反映されるし、早く荷物が卸し終われば更にもう一回配達に行くことも可能だし、仕事が無ければ早く仕舞えるわけ。

だから、しょうもない仕事ばかり当たっていると、稼げない・時間が掛かる・疲れる

三重苦になるんや

だから、いい仕事が当たる運転手とカスみたいな仕事ばかり当たる人間との間で、
人間関係がギスギスするようになりがちやな。

歩合制の給料の会社は、基本的に新人の運転手はそれほど稼げない場合が多いわけや

その一因に、古株の運転手なんかは、配車マンが若かったりすると、ええ仕事を貰う為に圧力をかけたりするん場合があり得るんや。

当然、そんなことを見ている新入りの運転手が勤続年数を重ねると、どうなるかはご想像の通りやとは思うが・・・

だから、求人情報に、「○十万以上可能」なんて書いてあるのは、古株の運転手ならば
その位は稼いでますよ、ということだと考えたほうが良い。

しかし、最近では、労働時間の規制が厳しくなってきたのもあるし、残業代の未払い等で訴えるなんて事案が増えてきていることから、給料規定を変えて、みなし残業というシステムで対応する運送会社が増えてきているのが現状のようである。

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