林業経験者が語る、研修の名を借りた助成金の搾取の実態

約様々な職を経験した中で、林業従事者を目指そうとして研修を受けたことがあるのだが、研修を主催していた会社のブラックぶりを書こうと思う。

林業従事者を目指ていたので、ハローワークで『約3か月間の研修を受けてみませんか』的な求人票見つけ(他にも林業の仕事は有ったのだが、経験者限定であった)早速申し込み、後日面接そして半月後研修開始となりました。

一日目、研修というので多数の方々が来ているのかと思いきや、来ていたのは60歳手前のオジサン一人のみ。

そして、軽く会社の担当者から説明や林業研修の講師の方の自己紹介を受け、2トンダンプに乗せられ移動した。
研修会場に行くのかと思いきや着いたところが、

なんと‼ 養鶏場・・・

何をさせられるかと思ったら、簡単な資材置き場?みたいな建築現場であった。

当然林業研修をするつもりで来ているので、最初は違和感を感じていたが建設土木関係の仕事は初めてなので意外と楽しいもので、斫り機や生コン打つ前の鉄筋の設置等色々経験出来て良かったと思う。ただ、これを主業にするのは無理だなとも感じていた。

そんなこんなで約2週間ほどだっただろうか、その現場で資材置き場みたいな建物を作り終え、漸く本当の研修が始まった。

まぁ、研修は草刈り機・チェーンソーの取り扱いや刃の研ぎ方、そして座学そして実地研修といて実際に草刈りや簡単な木を切ったりしていたので一応研修の体を成していた。

数日後、とある研修の日なぜかその日は見たことのない人が10名ほど来ていた。

実は、この研修を実施している会社は、日雇い人夫の派遣とでもいうのだろうか、そんなことをやっている会社だったので仕事にあふれた連中が来ていたのだ。

なぜ、この人たちが来ていたかというと、

研修を行っている現場の写真を撮影するため

である。

つまり、この林業の研修は国の事業なので、助成金等が出ているので助成金を貰うには、研修を実施したという証拠が必要なわけだから「人数を集めて研修をしていますよ」的な写真を撮影する必要があるのである。

実際のところ、僕とオジサンの2名だけでは「国の事業としての研修」が成り立たなかった、つまり、10名程度集まらければ助成金の対象にならなかったのではないだろうか。

そうなると、わざわざ10名程度の日雇い人夫の人達を呼んできて、写真撮影を行うということは、その集めて来た人数分の助成金も水増し請求しているのではと勘ぐってしまう。

今まで一般の会社に勤めてきて、公共事業に係る仕事はしたことが無かったので

「こうやって国からお金が降ってくるのね」

なんて感じた瞬間でもあった。

その後、研修期間中の珍しい経験としては、

「遺品整理」

こんなことも経験出来てしまう研修は珍しい。

遺品整理とは云っても、事業所の所有しているアパートで身寄りのないお婆さんが亡くなったらしく、その遺品を片付けに行ったんだ。
これが、なんとも気持ち悪いもので、只でさえ人が亡くなった部屋(遺体は既になかったが)何か独特の匂いはしてるし、医療用の機械も置いてあったりして、もしかしたら何か伝染するような病気で亡くなったのではとか心配したりもしていた。

建築業に始まり、遺品整理業と今まで経験したこのない業務を出来たことは何かと面白かった。

しかし、

林業の研修で来ているのに、このような研修に関係のない業務に従事させるというのは問題ではないだろうか。

 

その後は、研修終えて実際に一旦は林業業務についたのだが、過去のブログに書いたのだが自分には向いてないことが判明して退散した。

 

この研修を受けて感じたことは、林業自体は悪くないが、やはり会社は選んだ方が良い。

 

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