白物家電はダンボールケースも商品です。

前回の、白物家電のケース不良の続き

ケース不良とはいっても、落として潰れたりでなく、

つまりは、大型白物家電のケースに少しのシワ等があるだけでアウトということ。

しかも、細かい事を言う倉庫屋では、製品同士のコスレなんかも言ってくる。
実際に従事している人ならわかると思うが、

ホンマに「そこまで言うか」レベルです。

けどメーカーの言い分は、

「ケースも商品です。」

らしい

確かに、パソコンのように自分で開梱するようなものだとケースがへこんでたりすると問題があるだろうが、そのような場合でも、流石に「隣の荷物が擦れて印字が移ってる」
なんてことでクレームを言う人はごく少数派だと思うのだが。

白物家電の場合は手積みが多いので、「ケース不良」の発生の可能性は高い。

当然、手積みということは、輸送時だけではなく積み込み時にもケース不良を発生させる可能性をはらんでいるのです。

そうかといって、パレット積みにすると積載効率が悪いのでメーカーはしたくないだろうし、積載効率を上げることによりトラックの台数を一台でも減らせたら二酸化炭素の削減につながるなんてのが、建前なのだろう。

ここで???と思った人はエライ!!

近年の製造メーカーの傾向としては、コスト削減・エコなんていうのがトレンドなわけやわ。
当然各社は「ISO14001なんてものを取得して環境の保護に取り組んでます」てな
ことをアピールしている罠www

しかし、化粧箱でもない大型白物家電のケースのシワ・擦れなんてものはエンドユーザーにとっちゃ意味のないことなのに、メーカーだけが躍起になってケースの美しさにこだわるのはおかしな傾向だと思う。

そのケースの美しさにこだわりすぎて、ちょっとシワが入っていただけで
ケース交換とかしてたら、エコもクソも無いんとちゃうかと感じる。

当然ケースのダンボールはリサイクルにまわすのでゴミは出ないと反論するでしょうが、リサイクルするのにも電気が必要なのですよ。

結局はISOがどうした、エコがどうしたなんてアピールしたところで、そんなものはペラッペラの建前のにすぎず、実際にエコロジーな企業活動をしているかは、良く見ないとわからないものなのである。

そんな大企業の意味のわからん品質意識により、ケース不良扱いが頻発して、そのケース代が運転手の給料から天引される。

しかも、積み込んでしまえば運転手の責任になるので、倉庫の人間は少しの擦れ・汚れ程度では気にせず出荷してしまうので恐ろしい話である。
出荷してしまえば、確認不足で怒られるのは運転手自身なので、通常は倉庫の人間は一切お咎めなしというのが一般的である。

こんなことが日常的に起こっているのが運送業界の実情なのである。

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