今まで底辺の仕事ということをベースに記事を書いてきたのだが、
ここらで少し真面目な話をしようか。
トラック運送業に限らず、どの業界でも先行きは未知数な昨今ではあるが、
運賃の低下・燃料高騰・コンプライアンスの問題等々でトラック運送業界に関しては確実に斜陽産業なのです。
その様な状況下でも大手の運送会社では自ら荷物を創るべく「産直」なる地方の特産物を自社で販売するなんて事をしているが、実情は運転手に販売のノルマがあって、ノルマが達成できなければ運転手が自ら買い取っている、正しくブラック企業の典型のようなことを行なっているので、まともに機能しているとはとても言いがたい状況である。
大手の運送会社は資金があるので内容はともかく新たなことにチャレンジできる馬力があるのだが、中小零細の運送会社は新たなことにチャレンジするだけの余力は無い会社が多いだろう。資金の面以外にも運送一筋でやってきた社長さんが多いこともあり、運送以外にアイデアが浮かばないなんてこともあるかも知れないが、運送業に固執しすぎてはいないか。
当然、新規の事業に参入しようとするにはリスクを伴うのだが、運送業を現状維持で細々と続けるのも同じ様なことだと思う。
だからこそ、進むも地獄止まるも地獄なら前に進んだほうがマシというもの。
だからといって、トラックしか持っていない運送会社が倉庫を建てるなんて単純な話ではない。
異業種に参入してはどうかということだ。このことに関しては会社単位でなくても、運転手単位でもそうだ。
給料が上がらない・勤務時間がやたら長い・事故で自腹なんてことをいつまでも繰り返していてもいいことなんて何もないのだ。
もしアナタが文句タラタラの状況なら、はっきり言おう
どこの運送会社に行っても同じ、運転手なんて辞めてしまえ!!
と言いたい。同じことを繰り返してても成長はしないのだ。
会社単位で言えば突然、「来月から運送業を辞めて飲食業になります」なんてことをすれば従業員であるトラック運転手が路頭に迷うのは目に見えているので、経営者の責任としては出来ないだろう。
しかし、運送業を継続しながら異業種に参入するのはどうだろうか。
これなら、現従業員を雇ったままで別の事業を開始して、軌道に乗ってきたら運送業を縮小して別の事業に特化するなんてことも可能である。
いずれにせよ、現状維持の事業では先は見えてるので、行き詰まる前に別の可能性を模索するのが事業継続で必要なのである。
個人レベルでも同じことで、派遣から派遣・運送屋から運送屋なんてことを繰り返していても、結局は楽して少しでも多く給料が欲しいなんて欲求で行動してるだけで、後で考えると転職する前のほうがマシなんてことはよくあることである。
それなら、多少の困難があるかも知れないが異業種に飛び込んだほうが自分も成長できるし人生を振り返った時に満足感があることだろう。
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