トラック運送業での能力主義とは


トラック運送業者の求人広告で良くある文言について。

「能力に応じて更に増額も可能」

この場合「能力」が「実力」と書かれていることもあるが、
これは、営業職のように仕事を取ってきて会社に利益をもたらすことでなく、要するに、

寝ずに他人より多く走れるか

これが、本当のところである。

確かに、道を多く知っていたり、積み込みや荷造りの段取りが早かったりすることにより、より多くの仕事をこなすことも可能にもなるので、そのことが賃金に影響があることは否定はしない。
また、得意先での評判の悪い運転手は、出禁で仕事が減るなんてこともあるので、これも能力なのかもしれない。

能力・スキルとは言うものの、運送業に従事しているなら、運転テクニックの多少の巧い下手はあるが、多くの人は一定のレベルで横並び状態なので、能力・実力という観点からは差別化が難しいだろう。
ましてや、延着・ルールを守らない・態度が悪いなんてのは、お話にならない。

そのような状態で、賃金の差別化を図るには、配車マンと良好な関係を保つ、そして如何に良好な体調を保ち、事故をしないように多くの仕事をこなすかに懸かっている。

要するに、仕事に対して文句を言わず、馬車馬のように走れることが稼げる運転手の能力なのかもしれない。

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